感想文みたいな…「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

Date:2010.03.21

Author:オオイシ

Category:書籍

Tag:

感想文みたいな…「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

今回は感想文です。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

「もし高校野球の…」は、新聞広告や書評などでよく見かけて気になっていた本でした。ドラッカーについては名前を聞いたことがある程度だったのですが、それを野球部の女子マネージャが読む、そして表紙はライトノベル風、というインパクトにひっくりかえってしまいました。(しかも、なにやら評判がいいし。)

とは言え、僕は本物指向なので、まずはオリジナルの「マネジメント」(エッセンシャル版)を読んでみることにしました。


読んだ感想としては、まっとうなことが書いてあると思うし、面白くないということは決してないのだけど、なんだかレジュメを読んでいるみたい、という印象でした。もちろんそれが「エッセンシャル版」ということなのだと思うのですが、書いてある内容を裏づける実例や説明が足りていないように感じられてしまいました。(これを教科書に講義してもらうならちょうどいいだろうな、と感じました。)

僕はプログラマで、今まで読んだ本の中で少しでもマネージメントの話に近いものはソフトウェア開発でのプロジェクト管理などに限られていました。そういった、たとえばデマルコやワインバーグなどの本に比べると、「マネジメント」はストーリーやユーモアに欠けるさみしいものに感じられました。

(これは「エッセンシャル版」についての感想なので、もともとの完全版にはおそらくもっと詳細な説明や実例などがあるはずですし、もしかするとジョークもちりばめられている楽しい本なのかもしれません。そのうち完全版も読みたいと思います。)

で、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のほうも今日買って読んでみたわけですが、こちらにはその「ストーリー」がありました。

内容としては、弱小野球部のマネージャーになった女子高生が野球部を甲子園に連れていくと決意し、勘違いから読んだ「マネジメント」から得た知識(と彼女自身の資質)で周囲を改革していくという話です。架空のケーススタディーといった趣でしょうか。「マネジメント」のよい部分をうまくピックアップして噛み砕いてくれます。

ゆっくり読んでも3〜4時間程度の読みやすい本なので、僕のような初心者には副読本としてよいのではないかな、と思います。また「もし高校野球の…」を先に読んだ人は、たぶんの「マネジメント」を読みたくなるだろうという点でもナイスマーケティングだと思います。(この本が「マネジメント」関連の売上にどれだけ貢献していることでしょうか。)

小説としてはあまりに安直でご都合主義的なストーリーではあるのですが、デマルコの「デッドライン」を思わせて、それはそれで悪くないかなと思います。

実際、「マネジメント」読んでる女の子とかいたら、萌えずにはいられないっすよね。

この記事へコメントを投稿する

※コメントはスパム対策の為、承認制となっています。あらかじめご了承ください。

 

トラックバックURL